フェアトレードとは?
生産者が人間らしく暮らし、より良い暮らしを目指すため、正当な値段で作られたものを売り買いすることです。商品の多くは、たくさんの国や人の手を渡って日本に届いています。例えば綿製は畑で綿を栽培・収穫し、工場で糸にして、布にし、色を染め、縫製という工程を経てようやく1つの製品が出来上がります。しかし、その裏側には十分に生活することができない賃金で働き、貧困に苦しむ途上国の生産者たちがいます。その中には教育を受ける機会を奪われている児童労働者も多くいます。いわゆる途上国と先進国、または企業間の取引がそもそもフェアでない為、こうしたことが起きます。フェアトレードは労働者に適正な賃金が支払われ、労働環境の改善、自然環境への配慮、地域の社会・福祉への貢献、子どもの権利の保護および児童労働の撤廃を基準としています。
WFTOとは?
フェアトレード機関は大きく3つあります。
取扱い商品の全てを一気にフェアトレードに切り替えることが難しい企業や団体に、製品ごとに認証を行い、商品一つからでもフェアトレードに参加することができる”Fairtrade International”と、各企業や団体が独自に基準を設定している“その他のフェアトレード”、そしてもう一つがELVANGが加盟しているWFTO(World Fair Trade Organization)です。
WFTOは他2つとは違い、生産から販売まで事業活動全体がフェアトレードの基準を100%満たしている団体のみ認証を受け加盟することができる最高水準の国際機関です。そのためWFTO加盟団体が販売する商品は全てフェアトレードです。また認可取得後も、自己評価と相互評価、外部検証を通じて確認が行われ、WFTOが定めた「フェアトレード10の指針」が守られていることを保証する制度です。
現在デンマークではWFTOの認可を受けている企業はELVANGと他1社だけです。
WFTO基準のフェアトレード10の指針
- 生産者に仕事の機会を提供する
- 事業の透明性を保つ
- 公正な取引を実践する
- 生産者に公正な対価を支払う
- 児童労働および強制労働を排除する
- 差別をせず、男女平等と結社の自由を守る
- 安全で健康的な労働条件を守る労働条件
- 生産者のキャパシティビルディングを支援する
- フェアトレードを推進する
- 環境に配慮する
ELVANG夫妻はプライベートでペルーを訪れた際に現地の貧困や労働環境に心を痛め、フェアトレード、現地環境改善を理念に2003年ELVANG DENMARKを設立し、現在も取組み続けています。
UN Global Compact(国連グローバル・コンパクト)
ELVANGが加盟しているUNGPとは、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する取り組みです。UNGCに署名する企業・団体は、「人権」・「労働」・「環境」・「腐敗防止」の4分野・10原則を軸に活動を展開しています。